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Dearどぅしでぃや=喜界島編=

Dearどぅしでぃや=喜界島編=

東京・六本木「音楽実験室・新世界」にて開催された奄美群島マニアのための島講座「Dear どぅし でぃや」。
早いもので今回が三回目です。奄美群島に魅せられてしまった人々が、お酒を片手に島について語り合い、ついでに「どぅし」(仲間)を作ってしまおう!という素敵な企画です。

今回の特集テーマは「喜界島」。スペシャルライブは我那覇美奈さん、城南海さん、牧岡奈美さんによる本邦初公開ユニット「みなみなみなみ」。奄美が誇る歌姫三人娘の化学反応に、会場は大いに盛り上がりました。

■超満員の会場の多くは「どぅっしゃー」の皆さん
会場は「みなみなみなみ」の人気、それに金曜の夜という事もあってか、超満員でした。立見となってしまった皆様、申し訳ございません。当日は奄美好きの内地の方々「どぅっしゃー」が多数ご来場頂き、大変嬉しく思っております。(ちなみに「どぅっしゃー」は、島出身者の呼称「しまっちゅ」に対抗して、奄美群島を愛してくださる島外出身者の呼称として、「Dear どぅし でぃや」が勝手につくった造語です。定着するまで意地で使い続けます笑)

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▲予想以上の混雑に、編集長もビビる。この後、さらに立見の方が増え続けギュウギュウに。


進行役はお馴染みの三人。
奄美に惚れ込み、「原ハブ屋奄美公認ハブ大使」であるパーカッショニスト、スティーヴ・エトウさん。奄美のシティーガール、名瀬出身のアーティスト我那覇美奈さん。そして、「しーまブログ編集長」深田小次郎。まったり三人衆の司会進行により、会場に「島時間」が流れます。

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▲喜界島との中継を行う、お馴染みの三人。回を重ねるごとに息が合ってきた!はず。


■世界一空港から近いライブハウス「SABANI」からの中継
イベント前半はトークセッション「喜界島特集」。喜界島ライブハウス「SABANI(サバニ)」からの中継、明日からすぐ使えるかどうかわからない(笑)喜界島情報などをお届けしました。

ライブハウス「SABANI」は、空港出口から徒歩一分ほど。「世界一空港から近い(のではないかと思われる)」、大変ご利益がありそうなライブハウスです。バーカウンターも充実し、島の気軽な社交場といった感じ。
「SABANI」からの実況中継では、なぜかインタビューした人は内地からの移住者が多め。これは決して仕込みではなく(笑)、それだけ喜界島に魅せられてしまった島外の人が多いということでもあります。「しまっちゅ」と、島外からやってきた「どぅっしゃー」が一緒に楽しめる空間があるというのは、初めて訪れる旅行者にとっても安心できる情報ではないでしょうか。

■喜界島のヤギは臭くない?
トークセッションでは喜界島事情通の出演者から、マニアックな情報が数多く紹介されました。ここではすべては紹介できませんが、印象的だったお話をいくつか。

まずは奄美が大好きすぎて喜界島のガイドブックを作ってしまったという平原さん(神奈川県出身)のお話から。

喜界島では海岸でヤギを放し飼いにしているのですが(写真)、この喜界島のヤギ、食べても思いのほか臭くないといいます。実は喜界島には各種ハーブが自生していて、それをヤギが日常的に食べているので、ニオイ消しになっているのではないかというのが平原さんの説。同時に、海岸で放牧をしているために、ほのかに塩味が効いているとか。


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▲喜界島のヤギGメン。海岸沿いのお散歩の記憶が、後にお肉の味わいに。

奄美大島では味噌味で食されるヤギ汁も、喜界島では塩味の味付けであるなど、同じ奄美群島でも食文化に違いが見られます。実際に訪れて、海の香りや島の風景を五感で感じた後に食べる「ヤギ汁」(喜界島では「からじゅうり」)は、さぞ美味しいことでしょう。話題の中で、東京で「ヤギカレー」が食べられる店(中野・Bar Goat。喜界島出身のご主人がヤギ料理を振る舞うバー)もしっかり紹介するなど、平原さんの博識ぶりには一同感心しきりでした。

■「Dear どぅし でぃや」ならではの、マニアック島情報を連投!
他にも、喜界島の美しい一本道で「天高くジャンプ」したように見せる記念写真の撮り方(コツがあるんです)、喜界島にハブがいない理由(ハブ大使・スティーブさんは喜界島では生殺し)、ヤギと冷水の食べ合わせの悪さ、世界最長寿といわれる貴重な「浜サンゴ」や一攫千金の懸賞金が掛かる「幻の海底遺跡」の紹介、世界的ドラマー「テリー・ボジオ」が加計呂麻島にやってきて小学生の前でドラムの実演をした話などなど、「Dear どぅし でぃや」ならではの視点で集められた島情報が次々に披露されました。テリー・ボジオ来島の顛末なんて、ガイドブックには絶対に載っていません笑。


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▲美しい風景の中、ハイジャンプ。っていうかこれ合成じゃ…汗

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▲喜界島出身ナオキ氏(I♥喜界島のTシャツの人。)による、しどろもどろな物産紹介。ん、酔っぱらってる?


■スペシャルユニット「みなみなみなみ」登場で会場が華やぐ
後半のスペシャルライブは、(下写真、左から)我那覇美奈さん、城南海さん、牧岡奈美さんによる新ユニット「みなみなみなみ」。イベント前半の男クサさから一転、浴衣姿の艶やかな美人三人組の登場に、会場は一気に華やぎました。

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▲「みなみなみなみ」の決めポーズ。その美しさ艶やかさに、会場の男性諸氏は色めき立ちます。

あいさつ唄「一切朝花節(ちゅっきりあさばなぶし)」から始まり、各ソロ、「みななみコンビ」「みなみなみコンビ」など様々な組み合わせで繰り広げられる美しい唄の世界に、会場は惹き込まれます。特に終盤からアンコールにかけて「ワイド節」、「六調」が始まると、ステージ、会場が一体となって踊りだし、その盛り上がりはとても東京・六本木の地下とは思えない、素晴らしいものでした。

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▲曲ごとに変わるユニット。様々な組み合わせが生み出す唄の世界を堪能。

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▲最後はステージ・会場入り乱れての唄と酒と踊り。こうして一体になれるのが、島唄のいいところ。


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▲大混雑の狭いスペースの中、踊る観客の皆様。もっと思いっきり踊りたかったですよね


全体として奄美の島唄が中心の演奏だったのですが、ポップスあり、沖縄の唄「童神」ありで、伝統とともに外の文化、新しい時代の風をゆるやかに受け入れる、奄美群島らしい広がりのあるライブだったように思います。そして、なんといっても「みなみなみなみ」が予想以上の楽しさであり、大好評。恐らく当のお三方も会場の盛り上がりから、新ユニットの手応えを感じたのではないでしょうか。

■「Dear どぅし でぃや」が今後目指すもの
「観光ガイドブック」に載っているキレイな定番風景だけが奄美ではない!そんな思いで奄美群島の楽しさを伝えるべく、少々マニアックな深みにハマりつづける「Dear どぅし でぃや」。操縦桿(かん)を握る編集長も一体どこへ飛んでいくのかわからないままの勢い任せのイベントですが、「みなみなみなみ」が見せてくれたライブに、今後の行き先のヒントが隠されていたように思います。

それは伝統を大切にしながら、それでいてゆっくりと、現代の生活に即した新しい奄美の文化を見いだしていくこと。

幸い、奄美群島は大切にすべき文化や生活が数多く残っています。こうした宝を生かしながら、新しい島の価値を丁寧に発見、創造していければ。もちろん「Dear どぅし でぃや」のカラーとして、誰にでも楽しく、わかりやすく、をモットーにして。行き当たりばったりながら、少しずつイベントの手応えを感じている編集長なのでした。

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▲大好評の島特産品物販コーナー。「たんかんもち」「塩道長浜の本じお」「喜界島の高校生が作った焼き肉のタレ」など、喜界島の味が並べられました。写真の「うーぬー」は、珍しい「白い黒糖」。空気を含ませてつくるため、なめらかでキメの細かい舌触り。

文と写真 渡辺陽介




◆イベント動画はこちら
【前半】


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【後半】


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